冬の鳥取、鉄道の旅 その10:快速あめつち編 [旅・散歩-山陰]
旅の3日目最終日(2022年12月18日)、
天気は雪になっていて、
宿泊した温泉旅館「観水庭こぜにや」で
早朝に温泉に入ってから、
早めに鳥取駅へ向かった続きになります。
鳥取駅では、
朝の時点では列車の運休などはなく、
乗車予定の観光列車の
快速「あめつち」も運行されるようで、
とりあえず安心します。
待避線に停車している「あめつち」です。
山陰の空や海を表現した車体デザインが美しく、
雪景色にも似合ってカッコイイですね。
さて、当初の計画では、
この日は途中下車しながら米子駅へ移動して、
国鉄色リバイバルの特急「やくも」を見物して、
岡山駅経由で帰路の予定でした。
しかし、この旅の出発2日前、
この日の天気予報では雪となっていて、
街を歩くには厳しいので、
リカバリプランをいくつか考えながら、
「あめつち」の空席を調べてみたら・・・
空席だらけではないですか!
「あめつち」は、
JR山陰本線の鳥取駅-出雲市駅間で
運行されている人気の観光列車ですが、
皆さん雪でキャンセルされたようで、
これが「あめつち」に乗車する経緯になります。
待避線の「あめつち」は、
8:37ごろに一旦、京都方面へ移動して、
8:42ごろに入線します。
入線すると、すぐに乗車できます。
座席は、
2名用テーブル席、4名用テーブル席、
カウンター席と配置されていて、
通路も広々としてます。
各席のテーブルには、
石州瓦の装飾がしてあります。
指定された座席(全席グリーン席)は、
もちろんカウンター席(ボッチ席)です。
キハ47型気動車から改造された車両は、
窓配置がほぼそのままなので、
トリッキーな窓配置なのですが、
指定された一番端のカウンター席は、
見事に窓の位置が外れてます(汗)
ハズレ席かと思いましたが、
右側の窓の半分は占有できるので、
意外にも車窓に不便はありませんでした。
荷物を置いて、車内を見物します。
扉と客室の間には、
弓浜絣、倉吉絣、安来織、出雲織
が展示されてます。
洗面台には岩井窯の手洗い器があって、
高級感があります。
2両編成の2号車(鳥取駅側)には、
物販カウンターもあって、
お菓子やおつまみ、お酒も充実してます。
天井の照明には因州和紙が使われていて、
側面に隠岐の黒松や智頭杉のパネルがあって、
和の雰囲気があります。
詳細はWebサイトを参照ください。
https://www.jr-odekake.net/railroad/kankoutrain/area_tottori/ametuchi/
列車は、雪の鳥取駅を9:00発車します。
物販カウンターで売っていた、
地酒呑み比べセットの
「山陰銘酒めぐり・因幡編」(税込2,140円)
で、呑み鉄開始です(酔)
写真左から、
「純米酒 日置桜」(青谷)
「純米吟醸酒 五割搗き強力」(鳥取)
「純米吟醸 満天星」(智頭)
「純米吟醸 なかだれ」(琴浦)
の100mlボトルが4本入っていて、
それぞれ特徴があって美味しくて、
量的にも満足なセットです。
約1年前のことなので記憶は薄いですが、
「純米吟醸 満天星」が一番好みでした。
各車両の乗客は10名ほどで煩くなく、
ディーゼルエンジン音も心地よく、
雪景色を眺めながら、
最高のお酒の時間です(酔)
途中の駅で運転停車して、
列車の行き違いがありますが、
雪で風情があります。
9:40ごろ、松崎駅を通過すると、
当初、途中下車して行く計画だった、
「中国庭園 燕趙園」が見えます。
今回は雪で行けませんでしたが、
また次回のお楽しみですね。
最初の停車駅、倉吉駅10:00発車すると、
事前予約したお弁当の配膳があります。
今回のお弁当は、
鳥取駅の駅弁で有名な「アベ鳥取堂」の、
「あめつち御膳」(税込2,100円)です。
【写真上側左】
あご梅しそ巻きフライ、
長芋・人参天ぷら、
あごちくわ・とうふちくわ、
するめ麹漬け
【写真上側中】
鳥取牛のしぐれ風旨煮、
厚焼き玉子
【写真上側右】
長芋と鉄皮の煮こごり、
あごちくわの金平
【写真下側左】
炙りハタハタ寿し
【写真下側中】
元祖かに寿し
【写真下側右】
鳥取県産鶏熟成むね肉の南蛮漬
と、鳥取の美味しさが詰まってます。
付属する「大山みどり茶」も、
まろやかで甘味があって美味しいです。
米子駅10:57到着、
8分の停車時間があるので、
駅のホームへ降りてみます。
米子駅から見える車両基地の、
タラコ色のキハ40系気動車と、
雪の風景がいいですね。
米子駅11:05発車すると、
転車台と扇形車庫が見えます。
「奥出雲おろち号」の
DE10形ディーゼル機関車や客車も見えますね。
再び物販カウンターへ行って買ってきた、
「松江地ビール ビアへるん」(税込600円)
をいただきます(酔)
まろやかで呑みやすいビールでした。
松江駅11:34到着、
ここでは10分ほど停車して、
特急「やくも5号」と連絡します。
雪も吹雪いてきて、
特急「やくも5号」は5分ほど遅れて、
11:45ごろに到着します。
とりあえず運休がないから安心かな(汗)
特急「やくも5号」が発車したあと、
「あめつち」は少し遅れの11:48ごろ発車、
しばらくして宍道湖が見えてきますが、
吹雪いていて視界が悪いです(汗)
この日は、
雪で行動が制限されるところでしたが、
充実した列車の旅が楽しめてよかったです。
旅の2日前(乗車の4日前)に思いつきで、
「あめつち」を手配しておいて、
しかも乗客も少なくて静かで、
雪景色なのもちょっとレアな体験でした。
このあとは、終点の出雲市駅となります。
・・・続く
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こんにちは。
観光列車によく乗られている様ですが、最近は各地多く運行されているのですか? あまりの素晴らしさに、一度は乗って見たくなります。
車窓からの雪景色は格別、お弁当も豪華で美味しそう(^▽^)/
by 馬場 (2023-11-05 16:46)
あめつちの車内は木造風で温かみを感じる素敵な列車でしたね。
by お散歩爺 (2023-11-05 17:33)
こんにちは。
あめつちの座席はまずまずだったようですが、以前一万三千尺に乗ったときに同じようにピラー部分のカウンター席でした。たまたま隣が開いていたので移ってくださいと言われ事なきを得ましたが、柱に向かって座るのは避けるように設計してほしいですね。
by やまびこ3 (2023-11-05 18:01)
もう雪が降ったのですね、此方より早いです。車内はレストランのような雰囲気になっているんですね。
by JUNKO (2023-11-05 19:39)
馬場 さん、
最近の観光列車は、車内の雰囲気と食事、お酒を楽しむ、
大人向け?の列車も増えてきましたので、
検索してみると気になる列車があるかもしれません。
(JR東日本は高級な列車が多いですが…)
雪だと街を歩くのは危ないですが、
乗客も少なくなって車窓から雪景色を楽しめるのがいいですね。
by ライス (2023-11-05 23:28)
お散歩爺 さん、
「あめつち」は車内のデザインも凝っていて、
少しプレミアムな時間が過ごせるのがいいですね。
雪景色もまた風情があってよかったです。
by ライス (2023-11-05 23:33)
やまびこ3 さん、
内装には凝って豪華に改造しているのに、
窓配置の改造はイマイチな観光列車ってありますよね(汗)
車体の強度や予算もあるのかもしれませんが、
せっかくの観光列車なのに、ハズレ席になったら残念ですね。
見た目だけではない、乗客本位の設計も必要だと思います。
by ライス (2023-11-05 23:43)
JUNKO さん、
山陰はイメージ的には温かそうですが、雪が多い地域みたいです。
「あめつち」はお弁当もいくつか種類があって、スイーツもあります。雪景色を眺めながら、レストランのような雰囲気もありますね。
by ライス (2023-11-05 23:51)
雪を見ながらの幸美地酒とは素敵ですね、雪のおまけもいいもんですね。
by kousaku (2023-11-06 09:08)
リッチな雪見酒、いいですね〜
by an-kazu (2023-11-06 14:02)
外れ席かと思ったら、二つの窓から外の風景を覗き見ることが出来て、予想外にラッキーだったわけですね。
私は雪国生まれなので、雪景色を見ると心が休まります。
by U3 (2023-11-07 10:16)
an-kazu さん、
豪華な観光列車と、贅沢に並んだお酒とお弁当、
それに雪景色の演出もあって、なかなかできない体験でした!
by ライス (2023-11-07 12:34)
U3 さん、
乗車4日前に「あめつち」の乗車券がとれたのもラッキーでしたが、
座席も意外に良くて、雪景色になって、乗客も少なくて静かで、
まるで乗車することが必然的だったようなラッキーが重なりました。
恐らく、もう同じ体験はないでしょうね。
by ライス (2023-11-07 12:39)
鳥取の名産物の詰まったお弁当、嬉しいでやすね!
鳥取って、あごも名産なのでやすね。
初めて知りやした!
by ぼんぼちぼちぼち (2023-11-08 09:28)
ぼんぼちぼちぼち さん、
駅弁や観光列車のお弁当は、ご当地メニューが詰まっていて、
知らなかった名物も入っているので、
意外にもお得なのかもしれませんね。
by ライス (2023-11-09 00:42)