SSブログ

今年も遅過ぎた夏休みで四国の旅 その4:「四国まんなか千年ものがたり」後編 [旅・散歩-四国]

特急「四国まんなか千年ものがたり(そらの郷紀行)」は、
JR土讃線の琴平駅から大歩危(おおぼけ)駅まで、
約2時間が旅と食のメインとなります。

琴平駅10:48発車してしばらくすると、
アテンダントさんに声をかけられますが、
もしかして、同じテーブル席の3名お客から苦情かな?
いやいや、気を使って会話して、記念写真も対応してるし、
気分を害することはしてないはず・・・

ふと、北陸新幹線のグランクラスでの嫌な記憶が蘇って、
写真を撮りすぎで注意されるのかな?と思っていたら・・・
この日は空席が1つあって、
そちらの席への移動ができるとのことでした!

shikoku401_DSC03489.JPG

超人気列車なのに、偶然にも2人席の空席があって、
しかも、自分が座ってた4人席のすぐ隣りだなんて、
更なる奇跡が起こりました!

座席を移動して、琴平駅を発車して10分ほどすると、
予約した食事が配膳されます。

shikoku402_DSC03236.JPG

この日は、
金刀比羅宮が運営する神椿(かみつばき)の料理長監修の、
厳選した香川県の地元食材を使った、オリジナルの食事で、
「讃岐三畜と旬の地元野菜の洋食プレート」です。

各テーブル毎に、アテンダントさんがまわってくれて、
ひとつひとつ料理の説明があります。

メニューの順番通り食べて行きます。
(高級な食スキルがないので、雑なコメントですが・・・)

A.
讃岐オリーブ牛のローストビーフ
グレービーソースのジュレ
自家製ピクルス三種

shikoku403_DSC03237.JPG

まずは、柔らかいローストビーフですが、
牛肉の臭みは感じずに、さっぱりとした味付で、
牛肉の旨みを味わえました。

B.
フォアグラ入りオリーブ地鶏のガランティーヌ
焼きナスときのこのマリネ バルサミコ風味

shikoku404_DSC03238.JPG

こちらも、さっぱりとした味付ですが、
クセのないぷりっとした鶏肉は、
香りのいいナスときのこによく合って、
美味しくいただきました。

C.
チーズイン海老カツレツ
瀬戸内真鯛 ネギ焼き
季節のオムレツ あぶり焼き豚 醤油豆
オリーブ牛とかぼちゃの煮込み

shikoku405_DSC03240.JPG

こちらは、一口ずつの料理が4品になりますが、
それぞれの香ばしさが活かされていて、
味の違いを楽しめました。

D.
スモークサーモンとブロッコリーのシーザーサラダ仕立て
香川県産赤鶏の温泉卵 いくら添え

shikoku406_DSC03239.JPG

スモークサーモンとブロッコリーの食感と、
とろっと温泉卵が絡んで、クリーミーで、
クルトンのカリカリ感がアクセントになって、
美味しくいただけました。

このプレートは冷製料理で、
最初の見た目は少なく感じましたが、
時間をかけて食べてるのもあって、
ここまでで、結構お腹いっぱいになります。

紅葉の山々の車窓と、リッチな車両と食事で、
また違った旅の楽しみを知ってしまいました(汗)

shikoku407_DSC03490.JPG

もちろん、呑み鉄もします(笑)

メニューを見ると、
気になる香川県、徳島県の地酒ばかりなので、
呑み比べセット(2,200円)をいただきました。

shikoku408_DSC03496.JPG

全8種類の地酒の中から3種選べるので、
西野金陵 特別純米酒「楠神(くすかみ)」、
西野金陵 吟醸酒「月白(げっぱく)」、
芳水酒造 特別純米酒「芳水(ほうすい)」、
をいただきます。

「楠神」は、
樹齢約900年の大楠の天然酵母で仕込んだと説明があったので、
呑むしかないでしょ!と選びましたが、
旨み、酸味がマイルドで、すっきりと呑めるお酒でした。

「月白」は、
ほのかな甘味とフルーティな香りがあって、爽やかなお酒でした。

「芳水」は、
フルーティな香りと、キレのいい飲み口でさっぱりと呑めて、
吟醸酒と言ってもいいようなお酒でした。

お酒の器は香川漆器で口触りがよく、軽くて、
リッチな気分でお酒を楽しめます!

おつまみは全4種類から2種類選べて、
「しょいのみ」と「いりこ」を選びましたが、
のんべぇにはたまらない、おつまみメニューですね(酔)


列車は途中、アテンダントさんの説明と共に、
見どころでは速度を落として運転して、
普段は見逃してしまうような風景を眺めることができて、
食事もお酒も、ゆっくりと楽しめます。

shikoku409_DSC03242.JPG

11:30頃、列車は坪尻駅のスイッチバックの停車となって、
運転手さんは車内を歩いて反対方向の車両に行きますが、
アテンダントさんから紹介があって、拍手で迎えます(笑)

そしてすぐに、秘境駅の坪尻駅に到着します。

shikoku410_DSC03510.JPG

坪尻駅では、特急「南風10号」と行き違いになります。

shikoku411_DSC03521.JPG

10分ほどの停車時間があるので、駅周辺を見てみますが、
周りには民家もなくて、駅前に道路もありません(汗)

shikoku412_DSC03526.JPG

秘境駅の雰囲気を楽しめるのも、嬉しいサービスですね!

shikoku413_DSC03532.JPG

11:40分過ぎ、坪尻駅を発車してしばらくすると、
残りの食事が配膳されます。

shikoku414_DSC03544.JPG

E.
オリーブ豚のロールキャベツ トマトソース煮込み

F.
香川県産コシヒカリとダイシモチ麦のリゾット ポルチーニ風味

温製料理の2品ですが、
リゾットとロールキャベツを一緒にいただくと、
豚肉の風味と香ばしいリゾットの味が何とも言えません!

見た目の量は少なく感じますが、
食べてみるとちょうどいい、素晴らしい計算です。


各所で、駅や地元の方々の手振りがありますが、
カカシの幸せの黄色い旗振りもありました。

shikoku415_DSC03557.JPG

列車は、吉野川の並走ゾーンに入ります。

shikoku416_DSC03564.JPG

鉄橋でも速度を落として運転してくれますので、
景色を眺めながら、食事を楽しめます。

阿波池田駅12:00到着、この駅から乗車や下車はできませんが、
10分ほどの停車時間があるので、ホームへ降りてみます。

shikoku417_DSC03571.JPG

阿波池田駅からは、JR徳島線が出てますが、
いつか乗車してみたいですね。

shikoku418_DSC03576.JPG

阿波池田駅12:10発車、しばらくすると、
高校野球で有名な池田高校の野球部のグラウンドが見えます。

shikoku419_DSC03593.JPG

阿波池田駅を発車すると、
食事後のコーヒーとプチデザート(和三盆クッキーとマドレーヌ)
が配膳されます。

「四国まんなか千年ものがたり」は車内の照明にも凝っていて、
トンネルが多い区間では、暗くて暖かい照明で、
雰囲気を盛り上げてくれます。

shikoku420_DSC03602.JPG

「四国まんなか千年ものがたり」の歓迎の演出も凄くて、
阿波川口駅の通過のときには速度を落として、
ユニークなタヌキたちに見送られます。
(首だけ落ちているのもあるのが気になりますが・・・)

shikoku421_DSC03606.JPG

そして列車は、小歩危峡に差し掛かります。

shikoku422_DSC03610.JPG

小歩危峡・大歩危峡の絶景が続くと、
いよいよ終着駅の大歩危駅12:48到着します。

shikoku423_DSC03638.JPG

見ても食べても楽しい食事と、
見どころの紹介や、秘境駅などの途中下車もあって、
約2時間半の旅は、あっという間に終わります。

当初は食事の料金5,500円は高いと思ってましたが、
この内容とサービス、素敵なテーブル席などなど含めたら、
同額くらいのレストランよりも全然コスパが良くて、
いい体験ができたと思います。

事前予約の食事メニュー以外にも、
焼き豚や魚料理、カツサンド、ケーキ、和菓子付きのお茶
などもあるので、2名以上なら食事と別メニューで、
シェアするのも2倍楽しめると思います。

お金はかかっても、また乗車したい列車ができました(汗)

「四国まんなか千年ものがたり」を体験すると、
同じJR四国の「伊予灘ものがたり」も気になりますね[わーい(嬉しい顔)]

nice!(95)  コメント(4) 
共通テーマ:旅行